公演概要

福岡発祥 筑前琵琶×音楽×映像
「平家物語」を体感する!

福岡で生まれた筑前琵琶。博多の文化と共に発展してきた筑前琵琶が、この秋、新しいスタイルの演奏表現に挑戦します。

舞台は、平家の栄華と滅亡を描く「平家物語」の世界。

福岡を拠点に活躍する若手演奏家・尾方蝶嘉が演奏を、髙木青鳳が演奏と演出を担います。
音楽を手掛けるのは、チームラボのアート作品にも深く携わっている高橋英明。
映像は、映像作家であり九州産業大学の教授である黒岩俊哉監修のもと、映像を学ぶ学生たちが担当し、サイエンスホールを平家物語の世界へと作り変えます。

伝統の音色と語りに現代音楽と映像がコラボレーションしていざなう諸行無常の異空間。

イザ、平家物語の世界へダイブ!!

日時
2018年 11月10日(土) 14:00開演/18:00開演 開場は各回開演の30分前
会場
福岡市科学館 6Fサイエンスホール (福岡市中央区六本松4-2-1)
  • 地下鉄七隈線 「六本松駅」3番出口徒歩すぐ
  • 西鉄バス 「六本松」バス停徒歩すぐ
※専用駐車場はありませんので公共交通機関をご利用ください
チケット料金 《全席指定・税込》
    〈一般〉
    2,000円
    〈ユース 25歳以下〉
    1,000円
  • ※当日券は一般のみ300円増
  • ※ユースチケットのお客様は当日、要年齢確認
  • ※未就学児はご入場いただけません
チケット発売開始
2018年9月1日(土) 10:00
プレイガイド
  • チケットぴあ (Pコード:125-046)0570-02-9999
  • ローソンチケット (Lコード:81903)0570-084-008
  • チケットポート福岡パルコ店(福岡PARCO本館5階)
    店頭販売のみ(10:00~20:30)092-235-7223

託児サービスのご案内

(定員あり、要予約)
託児場所
テノ.キッズルーム六本松店(福岡市中央区草香江2-2-17 2F)
福岡市科学館より徒歩6分
料金
500円(税込)/1名
託児時間
  • [14:00開演の回] 13:30~15:30
  • [18:00開演の回] 17:30~19:30
対象
生後3か月から小学校入学前
申込
(公財)福岡市文化芸術振興財団
takuji@ffac.or.jp 092-263-6265(平日10:00~17:00)
締切
10月31日(水)17:00まで

車椅子スペースのご案内

(定員あり、要予約)
料金
各券種料金(付添者1名まで無料)
申込
(公財)福岡市文化芸術振興財団 092-263-6265(平日10:00~17:00)
締切
11月8日(木)17:00まで

出演者・スタッフ

※写真をクリックすると
プロフィールを
ご覧いただけます。

演奏:尾方蝶嘉

嶺青流れいしょうりゅう 筑前琵琶保存会 師範)

〈公演の聴きどころ〉

これまでの筑前琵琶の演奏会には用いられることが無かった、さまざまな素晴らしい才能と技術が今回の舞台で『実験』されます。まるで『平家物語』の世界そのものにタイムトリップしたような感覚になれるのではないか、と。一人の演奏者だけでは作り出せない、二面の琵琶があるからこそ織りなすことが出来る複層的な厚みに、私自身も期待しています。

演奏・演出:髙木青鳳

嶺青流れいしょうりゅう 筑前琵琶保存会 教司)

〈公演の聴きどころ〉

琵琶の音と語り、現代音楽と映像で満たされた「異空間」に、演者もお客さんも一緒にダイブするような演奏会になるのではと思います。目の前に展開される平家物語の世界を見ている・聴いているんだけど、自分も現場に居合わせているような、そんな感覚を味わってもらえたらという想いを「ライブシアター」のタイトルに込めました。平家物語を知らなくても楽しめる。ちょっと知ってる人は「あ、あの場面だ。」と楽しくなれる。もちろん琵琶の常連さんも、奏者それぞれのオリジナル曲あり、琵琶同士の掛け合いありで「お、いつもと違うぞ!」と次が聴きたくなる。楽しみどころ・聴きどころ満載の会になるはずです。

音楽:高橋英明

(音楽家)

〈公演の聴きどころ〉

「伝統芸能」という敷居を感じさせることなく、いつの間にか引き込まれていた、、、という演奏会になれば良いと思っています。今回の公演では、琵琶の演奏だけではなく、音楽、音響、映像なども複合的に作品になる予定なので、出来上がっていく過程を、僕自身楽しみにしています。

  • 映像監修:黒岩俊哉
    (九州産業大学/映像作家)
  • 舞台総合プラン:池田元樹
    (㈱アコースティックセンス)

筑前琵琶

琵琶は、約1300年あまり昔、シルクロードの遥かな道のりを
誰かの背に揺られ揺られて現在のイランあたりから日本にやって来ました。
「筑前琵琶」は、そこから現在に至る時の流れの中で派生した日本に存在する
数種類の琵琶の中でも一番若く、そしてここ福岡で明治時代に生まれた楽器です。
こんにち日本においての琵琶は、歴史的な物語や説話などに節をつけ琵琶の伴奏で語る、
「語り物」のジャンルの源流をなす楽器というスタイルを原型に、
さまざまな分野とのコラボレーションを展開しています。

筑前琵琶のいろは

筑前琵琶には4弦と5弦があります。
5弦は、4弦にもう一音増えて、より演奏の可動性を広げています。琵琶の音にも楽器それぞれに個性があります。使われる木材や、楽器の彫の繰り出しの深さなどによって音色(おんしょく)が違うため、調子(キー)を同じにしても全く同じ音色は存在しません。

海老尾(えびお):琵琶の糸巻きがついている糸倉(いとくら)の後ろ部分のこと。海老の尻尾に似ていることからこの名で呼ばれます。糸倉・海老尾の部分を総称して天神と呼びます。

棹(さお):ネックのこと。

柱(じゅう)/駒(こま):フレットのこと。棹にある突起で、弦の出す音の高さを変えるための仕組みのひとつ。煤竹(すすだけ)が貼られ、独特の「さわり」はここで生み出されます。上から、「木(もく)・火(か)・土(ど)・金(こん)・水(すい)」と名がついており、陰陽五行思想がもとになっているのでは、と考察する説があります。この柱の名前は筑前琵琶特有です。

半月:琵琶の両サイドに空いた二つの共鳴孔のこと。ヴァイオリンのf字孔と同じ働きをしています。

胴:表板は桐がはめ込まれ、やわらかな音色を可能にしています。本体は桑が一番鳴りが良く、ほかにけやき、せんだんなどのものがあります。

覆手(ふくじゅ)/福寿:弦をつなぎ止める部分。弦をかき鳴らした振動はここを伝い琵琶本体に届きます。

琵琶のルーツ

古代ペルシャの楽器バルバットから生まれたウードは、西(ヨーロッパ方面)へ伝播しやがてギター、マンドリンとなりました。一方、シルクロードを通り中国を経由して飛鳥時代の末~奈良時代初期の日本にもたらされ、雅楽に使う「楽琵琶」、平家物語の語りの伴奏に使う「平家琵琶」、「盲僧琵琶」そして近代琵琶(「薩摩琵琶」「筑前琵琶」)が誕生しました。

琵琶の種類(主なもの)

琵琶は胴と棹(さお)から成り、それに弦が平行に張られている抱弦(ほうげん)楽器であり、撥(ばち)を用いて演奏します。

楽琵琶(がくびわ)
雅楽で用いる琵琶。琵琶の中でも最も大きく重く、逆に撥は最も小さくなっています。雅楽の楽器の中ではリズムを担当します。
平家琵琶
平家物語を語る際の伴奏楽器。楽琵琶と音色は似ていますが、大きさはひとまわり小さくなっています。
盲僧琵琶(もうそうびわ)
盲目の僧が経文や娯楽的な語り物を唱える際に使用しました。持ち運びに容易なように、軽く小さくなっています。また、三味線音楽が弾けるように、柱は高く改良されました。
薩摩琵琶
戦国時代の薩摩の武将が薩摩盲僧琵琶を改良し、藩の武士達を教育するため教訓的な琵琶曲を作らせたのが起源とされています。力強い合戦物など士気が上がる曲目が主流です。材質は硬い桑で、大きな撥で腹板を叩きつけるような演奏をします。
筑前琵琶
筑前盲僧琵琶に薩摩琵琶と三味線の要素を取り入れて改良したものです。明治時代に現在の福岡市で誕生しました。薩摩琵琶とよく対比され、「薩摩琵琶は文字が浮かび、筑前琵琶は絵が見える」と比喩されます。全国的な隆盛期には女性の演奏者が多く、市井の人に愛好されました。

監修:尾方蝶嘉
デザイン:河村美季

平家物語

「祗園精舎の鐘の声」で始まる『平家物語』は、鎌倉時代に成立したとされる「軍記物語」。
平家と源氏の「バトルを描いた作品」ですが、実は戦いのシーンは後半以降にしか出てきません。
栄華と滅亡の道をたどる平家一門の姿を通して、「この世のすべては絶えず変化していくものだ」
という〈諸行無常〉の精神を語った、一大叙事詩です。

平家一門の栄華
前半は「平家に非ずんば人にあらず」発言が出るほどの〈平家全盛期〉から始まります。栄華を誇った平家一門と、それに対して次第に増加する反乱分子・社会情勢の不安。それらを平安時代末期に大きな影響を持った「末法思想」という仏教的な考え方と絡めながら描いています。
そして、巨星堕つ!最強平家を率いた平清盛が、熱病にかかって亡くなってしまうのです。「あっち死に」と言われて、「あたっ、あた!(熱いっ、熱い!)」と苦しみながらの最期でした。
合戦、そして滅亡へ
清盛の死を境に、後半は、あっという間に〈滅亡〉の一途を辿る平家の姿が、源氏との数々の合戦に重ねて描き出されます。
一の谷の海岸へ、平家の陣屋めがけて騎馬武者が断崖を駆け下りる「鵯越(ひよどりごえ)の逆落(さかおと)し」。夕陽に染まった屋島の海、掲げられた日の丸の扇が鏑矢に射切られて舞い上がる「那須与一の扇の的」。そして、平家一門・女も男も、幼い天皇もみな海に滅んだ「壇ノ浦」。
戦いの激しさ、優雅さ、悲しさ。様々な情景・感情が入り乱れる、読み応えのあるシーンが続きます。
平家物語の楽しみ方
『平家物語』は、元々「琵琶法師」が琵琶に乗せて語った数々の話を集約し、時系列に沿って並べたオムニバス作品のようなもの。合戦のシーン以外にも、かつての殿上人らしく笛や和歌を愛する風流な人が出てきたり、出家して入水する人がいたり…。色々な角度から、平家一門の姿を垣間見ることができます。読むと必ず、誰かに似た人やお気に入りの人物が見つかるし、歌舞伎や落語にもたびたび登場し、スピンオフも山のよう。本で読むもよし、舞台で観るもよし。自分に合った色々なアプローチで、何度も楽しめる物語です。

文:髙木青鳳

関連イベント

筑前琵琶演奏会&琵琶体験 
Biwa Belle Epoque

日時
2018年9月29日(土)
  • [演奏会]
    11:00~/13:00~/14:30~/16:00~(各回30分)
  • [体験会]
    11:00~17:00(但し12:00~12:45、15:00~15:45は除く)
会場
旧福岡県公会堂貴賓館(福岡市中央区西中洲6-29)
料金
入館料
〈大人〉
200円
〈児童〉
100円
  • ※6歳未満、65歳以上は無料
  • ※演奏会・体験会は無料
出演
尾方蝶嘉、髙木青鳳
お問合せ
旧福岡県公会堂貴賓館 092-751-4416
  • 主催:株式会社 日比谷花壇
  • 企画協力:(公財)福岡市文化芸術振興財団、筑前琵琶保存会

トークイベント 『平家物語』を知ろう

日時
2018年11月8日(木)19:00
会場
ブックスキューブリック箱崎店(福岡市東区箱崎1-5-14)
料金
2,000円(1ドリンク付・要予約)
語り手
古川日出男(作家)
聞き手・演奏
髙木青鳳
予約・お問合せ
ブックスキューブリック箱崎店 092-645-0630
  • 主催:ブックスキューブリック
  • 共催:(公財)福岡市文化芸術振興財団、西南学院大学学内GP「〈ことばの力〉養成講座」

お問合わせ先

(公財)福岡市文化芸術振興財団
092-263-6265(平日 10:00~17:00)

筑前琵琶ライブシアター 会場アクセス