作品紹介INTRODUCTION
空中にゆらめくキセキへようこそ!
サーカスの技×発想×芸術性からうまれた「現代サーカス」は今や世界中で大注目。そんな現代サーカスが盛んなフィンランドからエアリアル(空中パフォーマンス)を得意とするイローナ・ヤンティが日本に遊び、多彩なアーティストたち、ミュージシャンたちと福岡で出逢う。かさなる技の数々、よりそう音楽、そしてあなたの想像力が空中でゆらめき、キセキの舞台がうまれる。
フィンランド×日本
現代サーカス交流プロジェクトとは
現代サーカスに積極的に取り組む瀬戸内サーカスファクトリー(香川)、世田谷パブリックシアター(東京)、そして福岡市文化芸術振興財団が、外交樹立100周年を迎えるフィンランドと協働する交流プロジェクト。5月にフィンランドからイローナが来日し、創作ワークショップ兼オーディションを東京と高松で開催。7月~8月のフィンランドのサーカスセンターCIRKOへの交流アーティスト(吉田亜希)と「Air」出演者5名を選出。最終地・福岡では、約3週間の滞在制作を実施。イローナ、オーディションで選出されたアーティストたち、福岡在住の音楽家・高橋英明、福岡発祥の筑前琵琶奏者・尾方蝶嘉、韓国伝統打楽器グループ・韓ソリ、タイ伝統楽器の演奏家との共同制作を福岡市内で行い、現代サーカスの新作を披露する。福岡としては初の試みとなり、公演は福岡のみで実施。
- 3月~4月15日
- 日本参加アーティスト募集
- 5月7日~9日
- 東京・世田谷パブリックシアター稽古場
クリエイティブ・ワークショップ
- 5月10日~12日
- 香川・瀬戸内サーカスファクトリー ShionoéAIR
サイトスペシフィック創作ワークショップ 最終日に発表有
- 7月30日~8月6日
- サーカスセンターCIRKO(フィンランド・ヘルシンキ)へ、
日本人アーティスト吉田亜希派遣
- 10月26日
- 関連企画 ラファエル・ボワテル新作「Drop Shadows」上演
- 11月12日~
- 福岡市内での共同創作開始
関連企画ワークショップ等実施予定
- 11月30日~12月1日
- なみきホールにて作品上演
現代サーカスをさらに深く知る関連企画も充実
現代サーカスは従来のサーカスの要素に演劇・ダンス・音楽・美術を融合した全く新しいアートとして世界中で人気を博しています。当財団では、現代サーカスが世代も言語も国境も越えて人々に驚きと感動をもたらす可能性に注目し、2018年にフランスの現代サーカス集団・カンパニーXY「夜はこれから」、2018年~19年に日本伝統芸能×現代サーカス「線香花火」の上演を実現。今回も上演に加え、現代サーカスの魅力をたっぷり体感できる一般向けのワークショップなどの関連企画を充実してまいりますのでご期待ください。
メッセージMESSAGES
フィンランド人気に火をつけた映画『かもめ食堂』(荻上直子監督)に主演し、昨年のメイン事業「竹取」でも来福した小林聡美さん、同じく『かもめ食堂』への出演や身体性豊かな舞台経験が豊富な片桐はいりさんから本プロジェクトへの応援メッセージをいただきました!
出演者CAST
演出・出演
イローナ・ヤンティ
Ilona Jäntti
この作品は、福岡にゆかりのある音楽家に加え、オーディションで選ばれた方たちと、これから作っていくことになります。私は先にテーマを決めることはせず、協働する人たちからインスピレーションを受け、一緒にアイデアを高めていきます。出会う人によって作品の可能性はさらに広がると思います。観客もまた、地域によって様々な反応で楽しんでくれます。例えばフィンランドではじっくり静かに鑑賞してくれますし、南米ではシーンごとに大きな反応を返してくれます。日本の観客のみなさんがどのように見てくださるか、作品を披露できる日を楽しみにしています。
ストックホルムのサーカス学校でおもに空中芸を、ロンドンで現代舞踊を学び振付の修士号を取得。フィンランド、ロンドン、スウェーデン、チェコなどの劇場はもちろん、博物館や植物園などその場所を活かした作品創りを得意とし、空中芸と音楽家やダンサーとのコラボレーション作品も多数手がけている。2007年に現代サーカスのカンパニー「Ilmatila」を設立。2010年~2012年ロンドンの国立児童博物館でのレジデンスアーティストを務め、2012年~2014年、2016年~2018年にはフィンランド芸術センターから活動支援を受けており、今回の日本-フィンランド外交100周年記念事業の派遣アーティストとして来日。
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音楽監督
高橋英明
たかはし ひであき
エアー(空気)は空間を満たすものでもあり、『今』の連続でもあります。また、空間の背景には(水平方向には)文化的な交わりがあり、そして垂直的には何世代も受け継がれたものもあります。今回、そういった縦糸と横糸が舞台上で絡み合いながら、渾然一体とした作品になれば良いなと思っています。
メディアアート作品としてメディアオペラ「hour blink」(2006年)、3.11をテーマとした「on the ground」(2012年)、そして昨年、同じく3.11をテーマにしたCDと連動する仕掛け絵本「The Hole」も発表している。2009年以降、チームラボのアート作品にも深く関わり、その作品には「百年海図巻」(文化庁メディア芸術祭入選)、「秩序がなくともピースは成り立つ」(オーストリア、アルス・エレクトロニカ入選)、「世界はこんなにもやさしくうつくしい」(フランス、Lavalにて建築・芸術・文化賞受賞)などがある。また、「攻殻機動隊(新劇場版)VR」が第75回ヴェネツィア国際映画祭のBest of VRに選ばれる。これまでmjuc、hideaki takahashi、nature blunt、deep frame名義でのCD、DVDのリリース多数。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。同大学大学院修了。福岡、東京の2拠点生活をしている。
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─ 出演 ─
※写真をクリックすると出演者のプロフィールがご覧いただけます。
浅沼 圭
あさぬま けい
コンテンポラリーダンサー
東京出身。身は小さく、3倍大きな母を背に、走りながら育つ 。幼少期より新体操に触れ、競技を始めてから、国内外で多数の成績を収め、また北京オリンピック新体操強化選手に選出される等の身体性を持つ。2015年森山開次との出会いを機にダンサーとしての活動を広げ、現在は、振付や、舞台・映像作品等の出演、アーティストとコラボ企画、ワークショップ等々、身体表現をしている。主な出演作品に新国立劇場 森山開次『サーカス』『NINJA』、オペラ『ドンジョバンニ』、串田和美『メトロポリス』がある。
長 すみ絵
なが すみえ
エアリアル
東京都出身。クラシックバレエを原点とする、エアリアルパフォーマー。瞬発力の高い軽快な動きと、細やかな手足の表現を得意とする。20歳よりテーマパーク出演、上空50Mでのワイヤースタント経験をきっかけに空中演技に興味をもち、エアリアルをはじめる。近年は、五輪メダリスト小谷実可子プロデュース「Memorial Countdown Night AQUA Fantasy 2015~2018」エアリアル振付・出演、2016年よりサンリオピューロランドにエアリアル出演のほか、ライブコンサート、舞台、クラブイベントなどで幅広く活動している。
目黒 宏次郎
めぐろ こうじろう
サーカスアクター
1996年生まれ。18歳で沢入国際サーカス学校に入学、4年間身体訓練に励む。在学中より「サーカスバザール」「森と劇場のサーカスフェスタ」等のイベントに出演するほか、東京都公認大道芸ライセンス「ヘブンアーティスト」を取得。卒業後は拠点を東京に移し、自身で創作したオブジェとともにサーカスアクターとして活動。ジャグリング&音楽集団「ながめくらしつ」の最新作『距離の呼吸』(演出:目黒陽介)や「空転劇場」に出演。
山本 栞
やまもと しおり
エアリアル
幼少から親しんできた音楽、楽器演奏を主軸とした表現方法をhiphopやタップダンス等の身体表現へ移行、イギリスでのトレーニングを経て現在はサーカス、エアリアルパフォーマーとして映画や音楽の表現効果の影響を色濃く受けたパフォーマンスで国内外にて活動中。非現実的かつ感情的な表現、空中を泳ぐ様な演出効果を模索中。バンドやシンガーの実演音楽との共演も精力的に行っている。
吉田 亜希
よしだ あき
エアリアル
幼少期から体操競技を始め大学卒業後エンターテイメントの世界へ進みアクロバットショーに出演。所属中に多様なダンスや演劇等の身体表現を学ぶと同時にエアリアルと出会う。その後、様々な空中用の器具を使うアートサーカスの世界に魅了され、欧米にもエアリアル修行に訪れる。現在エアリアルを中心に独自のスタイルで自由で自然な表現を模索、オリジナルのサーカス器具を作り作品の創作も行う。主な活動は国内外で、アーティストライブ、舞台、エンターテイメントショー、TV CM MV、現代サーカスと幅広い作品でエアリアルダンサーとして参加、またインクルーシヴエアリアルの活動にも興味を持ちトレーニング方法を学んでいる。今回のプロジェクトでは日本からの派遣アーティストとして、フィンランドのサーカスセンターCIRKOへ赴き、イローナ・ヤンティと協働ワークショップを行った。
─ 演奏 ─
※写真をクリックすると出演者のプロフィールがご覧いただけます。
尾方 蝶嘉
おがた ちょうか
筑前琵琶奏者
嶺青流 筑前琵琶保存会 師範。筑前琵琶 嘉の会主宰。日本琵琶楽協会会員。西南学院大学法学部卒。洗足学園音楽大学附属現代邦楽研究所卒。福岡県出身。13歳より筑前琵琶を嶺旭蝶、青山旭子に師事。琵琶による現代邦楽を田原順子に師事。日本初の筑前琵琶による人形浄瑠璃座「筑前艶恋座(福岡)」にて琵琶・大夫・作曲の三役を担当。オリジナル曲の創作、多ジャンルとのアーティストとの共同創作も数多く、縦横無尽に琵琶と自己の可能性を探究中。また、福岡市東区馬出の国登録有形文化財「箱嶋家住宅」で定期コンサートを開催している。現在、固定した場所で個人による定期的な琵琶の演奏会を行っているのは福岡市内において尾方のみである。第25回くまもと全国邦楽コンクール奨励賞受賞。福岡市在住。
韓ソリ
はんそり
韓国伝統打楽器演奏グループ
2003年福岡市で発足。第18回福岡アジア文化賞芸術・文化賞(2007)受賞者でサムルノリの生みの親である金徳洙(キム・ドクス)氏に師事。サムルノリや農楽・プンムル演奏をはじめ、福岡市でチャンゴ教室やワークショップ、また音楽やアートのセッション・コラボレーションなど幅広く文化交流と表現活動を行っている。代表の李征光(イ・ジョンガン)をはじめメンバーは福岡市在住者が多い。
ティティポン・カンティウォン
Thithipol Kanteewong
北タイ伝統楽器演奏
タイ・チェンマイ出身の音楽家。8歳のときからラーンナー音楽を学び、プロの音楽家として活躍している。最も得意とする楽器はサローという、胡弓に似た楽器である。1994年にラーンナー音楽をベースとした現代音楽の創作・演奏グループ《Changsaton》を結成し、国の内外で演奏するほか、多くのCDをリリースしている。創作・演奏の傍ら、民族音楽学の研究者として北部タイと日本の現代音楽の比較研究調査を精力的に行う。チェンマイ大学芸術学部講師。現在は、来日し、総合研究大学院大学博士課程に在籍、国立民族博物館にて、民族音楽の研究を行なっている。福岡ダンスフリンジフェスティバルvol.10(2017)では、インドネシアのMugiyono Kasidoや、フィリピン、日本のダンサー・パフォーマー・演奏家との共同創作に参加し、「LINKAGE」を発表した。
舞台総合プラン : 池田元樹(㈱アコースティックセンス)
舞台監督 : 川上大二郎
舞台監督助手 : 小金井伸一(KAAT神奈川芸術劇場)
衣裳 : 西川千明
公演情報INFORMATION
公演日時
2019年11月30日(土)17:00(開場16:30)
2019年12月1日(日)15:00(開場14:30)12月1日(日)15:00公演にご来場のお客様へ
福岡国際マラソンによる交通規制
福岡国際マラソン実施に伴いホール周辺の道路で交通規制が行われます。
できるだけ地下鉄・電車を利用してお越しください。
第73回 福岡国際マラソン選手権大会 交通規制図PDF
※※ 交通規制に関するお問い合わせ先 ※※
福岡国際マラソン事務局 092-661-8000公演会場
なみきホール(福岡市東区千早4-21-45 なみきスクエア内)
電車:JR鹿児島本線・西鉄貝塚線「千早駅」徒歩1分
バス:西鉄バス「千早駅」徒歩1分、「名香野」徒歩5分※駐車場・駐輪場の台数に限りがあります。公共の交通機関をご利用ください。
チケット料金(全席指定・税込)
S席 2,500円 /
A席 1,500円
子どもS席・A席(4歳~18歳) 1,000円※18歳以下は当日要年齢確認。4歳未満のお子様はご入場できません。
※公演中止の場合を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。前売りチケット販売状況【11月29日現在】
11月30日(土)17:00
S席:△(のこりわずか)
A席:○(残席あり)
12月01日(日)15:00
S席:×(予定枚数終了)
A席:×(予定枚数終了)
当日券につきましては各開演60分前より販売します。
取扱いは若干枚数となるためお入りいただけない場合もございます。
前売チケットをお早めにお買い求めください。前売りチケット取扱い
・ チケットぴあ TEL.0570-02-9999【Pコード:496-902】
・ ローソンチケット TEL.0570-084-008【Lコード:82311】
・ インプレサリオ [※取扱終了いたしました]
・ 劇ナビ@FUKUOKA [※取扱終了いたしました]
※なみきホール・財団ではチケット取扱いはございません。
観劇サポート
【車椅子スペース】定員有、要予約
料金:各券種料金(付添者1名まで無料)
申込:10月7日(月)より(公財)福岡市文化芸術振興財団 092-263-6265(平日9:30~17:00)
締切:11月28日(木)17:00に受付終了いたしました。【託児サービス】定員有、要予約
料金:500円(税込)/1名
申込:テノ.サポート 0120-8000-29/092-263-3580(平日9時~18時)
対象:生後4か月から小学校入学前
締切:11月25日(月)18:00に受付終了いたしました。
ワークショップWORKSHOP
─ 『Air/エアー』関連企画 ─
空中を散歩する?エアリアル体験ワークショップ
「エアリアルって何?」「現代サーカスって何?」
そんな疑問が「!!」になるワークショップを11月17日に開催します。
講師は国内外で活躍し、『Air/エアー』に出演する吉田亜希さん。
未経験者大歓迎!
日時:11月17日(日)11:00~13:00
場所:ゆめアール大橋 大練習室
講師:吉田亜希
料金:1,000円(レクレーション保険料加入料込み)
対象:小学生以上の方。パフォーマンス経験は問いません。
定員:10名程度 ※申込多数の場合は抽選
受付:10月18日(金)~11月1日(金)
受付は終了しました
関連企画EVENT
─ フランス現代サーカス公演 ─
カンパニールーブリエ/ラファエル・ボワテル
「Drop Shadows かげのしずく」フランス・現代サーカス界の若きカリスマ ラファエル・ボワテル 世界初演作品!
今回は、「現代サーカス」を体感する1日限定のワークショップも10月27日(日)に開催決定!サーカスやダンスといったジャンルを越えて、誰もが楽しめることを意識したラファエル作品のエッセンスにふれるまたとない機会です。日時:2019年10月26日(土)13:00/16:00
場所:ぽんプラザホール
料金:一般前売2,500円 子ども前売1,000円(18歳以下)
※推奨年齢小学生以上。小学生以下は要保護者同伴
チケット取扱い
・ チケットぴあ TEL.0570-02-9999【Pコード:496-365】
・ ローソンチケット TEL.0570-084-008【Lコード:84260】
【ワークショップ】
日時:10月27日(日)13:00~15:00
場所:ぽんプラザホール
講師:ラファエル・ボワテル
対象:俳優、ダンサー、パフォーマー等
料金:1,000円
定員:20名程度(定員に達し次第受付終了)
申込:Web申込フォーム-
「東南アジア 北タイの伝統楽器演奏」
演奏:ティティポン・カンティウォン
タイ北部・チェンマイ出身のティティポン・カンティウォンが、「サロー」と呼ばれる弦楽器を中心に、
多様な伝統楽器の演奏をします。悠久の大河メコンを思わせる音色を体感してみませんか?日時:11月16日(土)15:00~15:45
場所:福岡アジア美術館 7階アートカフェ
料金:無料・事前申し込み不要
お問合せCONTACT
(公財)福岡市文化芸術振興財団
TEL.092-263-6265(平日9:30~17:00)
FAX.092-263-6259