財団機関誌 季刊 wa
[インタビューズ]ボーカルプロデューサー 真野富美さん

本物のエンターテイメント、本物のボーカル・スタンダードを世界へ。
 
■学校を開設する前にアメリカに行かれたのは。
 ニューヨークではショービジネスと音楽を学びにいきました。ただ、母の看病のためにすぐに帰国したんです。もともと、アメリカで勝負したいと思ってましたし、アメリカが誇れる文化っていうのは、エンターテイメントなんですよ。
 アメリカの音楽産業では、常に新しいことをうちだし、ヒットチャートの上位をしめるのが黒人なんですよ。彼らは、誰にでも通用するスタンダードを持って、その音楽はお客さんを楽しませます。言葉はわからなくても、表現力、声質、リズム感、どの人が聞いても通用するスタンダードを持っていて、音楽の原点がそこにあると言えるわけなんです。
 
■真野さんのおっしゃるスタンダードとは。
 歌というのは子供から大人まで通じる標準がないといけないと私は思っております。子供しか分からないようなものあるいは大人しか聞かないようなものではなくて、誰にでも通じる標準をボーカルスタンダードと呼んでます。
 
■ミーシャの成功の秘訣もそこにあるのですね。
 CDが売れない世の中で、MISIAはアルバムで300万枚をセールスしました。しかもメディアに出てこないですね。彼女はほんとに歌声だけで勝負したと思いますよ。
 私は、世界に通用する仕組みと価値観を福岡から作っていけばいいと思ってるんですよ。徹底した実力主義を通じて。ボーカル・スタンダードというものは、人種や年齢や性別や時代を越えたものでなければいけないし、今も昔も変わらないもの。これがMISIAのように、ロングセラーにつながるわけです。
 
■世界にむけて具体的にどんなプログラムを考えていますか。
 教え子を世界的な音楽フェスティバルへの出演させ、アメリカでレコーディングできるような計画が具体化しています。
真野富美さん まの ふみ
数々の新人専任のボイストレーナーや演奏等のプロ活動に携わる。1990年に渡米ののち、福岡で音楽学校の責任者を勤めた後、1993年「ワールドミュージックアカデミー」設立。1997年、プロデュースするガールズグループ「Woman In Nature」からMisia、井手真理子などのメジャーアーティストを輩出した。
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