トップページ 財団について 事業一覧 お知らせ 賛助会「わの会」 活動支援 Q&A

レポート

したため#4『文字移植』

2016.07.12 

概要



          


FFAC企画・創作コンペティション 
「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5 最優秀作品賞受賞公演 

したため#4『文字移植』 

原作|多和田葉子 
演出・構成|和田ながら 
出演者|穐月萌、岸本昌也、菅一馬、多田香織(KAKUTA)
美術|林葵衣 
照明|吉田一弥 (GEKKEN staffroom)
音響|甲田徹 
衣装|清川敦子(atm)
舞台監督|北方こだち (GEKKEN staffroom)
制作|豊山佳美

FFAC企画・創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5 の上演審査で最優秀作品賞を受賞した京都の演劇ユニット・したためが福岡に初上陸しました。

原作は、芥川賞をはじめ、数々の文学賞を受賞している多和田葉子の初期作『文字移植』。
ある島を訪れた女性翻訳家が二つの言語に向き合う日々を描いた作品です。

言葉はどのように「移植」(=翻訳)することができるのか、そしてその「移植」をおこなう者の身体とは、どのような運動のさなかにあるのか。時に夢幻的なイメージを繰り出しつつ、なまなましい身体感覚によって描く多和田葉子の筆致は、まるで言葉のダンスのようでもあります。したためは、この豊穣な多和田葉子の言葉を、俳優の身体に移植することに挑戦しました。

したたためとしては、初めて舞台美術・林葵衣を加えてクリエイションを膨らませたこと。また、したための過去作に出たことのない福岡出身の俳優・多田香織(KAKUTA)をメンバーに迎えたこと。これらの価値ある新鮮な出会いが作品にとっての相乗効果を生み出し、厚みのある2都市ツアー(京都・福岡)となりました。



舞台写真


 

 













 


(c)Kai Maetani



ポストパフォーマンストーク


ゲストに手塚夏子さん(ダンサー/振付家)、大澤寅雄さん(文化生態観察)を迎えて、6月19日(日)の公演終了後、ポストパフォーマンストークをおこないました。
観客の頭の中に残された「なぜ?」に対して、演出家の創作秘話を交えながら、ゲスト2人が作品についての率直な意見や感想を真摯に話してくださいました。「わからないものと出会えることのおもしろさ」についての3人のお話がとても印象的でした。


お客様アンケートより


◆独特なリズム、セリフまわし、芝居、表現法、手の振り方、息づかい、とても心地良い不思議な空間だった。客席がとても雰囲気を作っていた。口紅やバナナを使った演出が面白く、興味深かった。読書体験に近かった。
◆原本を読んだら、内容もきちんと理解できたとは思うけど、読まなくても解釈のしがいがある独特な劇だなと思った。宇宙空間みたいなお芝居。続きがあるなら、見たいと思わせる構成。
◆小説を読んでいるみたいで、本(舞台)の上に文字(俳優)が踊ってるみたいだった。
◆演劇が声を含めて身体を使った「芸術」だということを改めて認識させてくれた作品だった。一人語りの「原作」を、このように語り手を分散させて語らせるという演出は、とても興味深かった。
◆演劇は3回目でしたが、今までに見たことのない文学的な作品で、見入っていまいました。静と動が面白く、小道具はほとんどなく、人間の力で演じられていて、人のすごさを目の当たりにしました。何ともいえない感情になったり、涙が出そうになったり、自分でも知らない自分の感情を知れたように思います。
◆表現や演出が抽象的であり、象徴的であり、前衛的で正直どう見ていいか分からず、困惑した。ただ、不思議と目が離せず見入っていまい、本当に不思議な作品だなーと感じた。
◆京都で“したため”の名前を聞き、観てみたいなと思っていたので、福岡で観ることができてうれしい。こういったアート寄りな作品は、福岡(九州かな…)ではほぼ観れないので、なんだか自分が京都にいるような気分になった。面白かったとも思うのですが、そうでない時間もあり、「演劇って、芸術って何だろう」「その面白というのはどの程度のことなんだろうな…」と考えました。ポストパフォーマンストークで「わかった気になってる、かも」という言葉がありましたが、何がよくて、何がわからなかったか、面白くなかったか、みたいなものをちょっとゆっくり考えてみようと思いました。


劇評


artscapeレビュー|したため#4『文字移植』(高嶋慈)

CRITIQUE|したため#4『文字移植』 (川崎歩)


開催日時 2016年6月18日(土) ~ 6月19日(日)
18日(土) 14:00 / 18:00
19日(日) 14:00
会場 ぽんプラザホール(福岡市博多区祇園町8-3 ぽんプラザ4F)
主催等 主催:したため、(公財)福岡市文化芸術振興財団、福岡市

★演劇ユニット・したため の今後の活動については、したためblog(http://shitatame.blogspot.jp/)をご覧ください。
事業一覧
事業レポート
機関紙 wa 最新号のご案内
ミュージアムグッズ
賛助会「わの会」
アート活動をささえるあなたの寄付を募っています。
メールマガジン
プレスリリース
チケット購入
文化芸術情報館アートリエ
WEB ARTLIER